「鵜飼町666──水田ふう・向井孝の書棚」は水田ふう・向井孝が遺した、ふたりの手になる印刷物と、未知の仲間との接点をつくることを目的として開設されました。 第一弾として、ウリ-ジャパン機関紙「非暴力直接行動」全号を掲載します。 以降、第二弾、第三弾として、水田ふう個人通信「風」、向井孝個人通信「IOM」の掲載予定しています。  毎月6日に更新します

Wri News Letter 23号

  • 事務所から仲間へ ーふう

21号のニュースレターに、天皇制といっても「実感」が持てない、すぐには「ピン」とこないーということを書いたが、3日の朝以来、これが実感せずにいられようか!という気持ちだ。天皇批判のビラ・ステッカーを持ってたり、はったりすることが、どこが悪い! しかし、こちらが何ひとつ悪いことをしていないと、たしかに思っていても、ケイサツは、たしかにオソロシイ。 せまい部屋に大の男が七人も入って来て、威圧的に「令状だ」「捜査する」なんて云われてごらん。そりゃもう、私など心臓がドキドキして、肝をひやしてしまう。やっと名簿をかくして「そんなにいばらないでよ。コワイがな。もっとやさしくいいなさいよ」といいながらテープをセットして、「あんたたちの言い方をみんなテープにふきこんどくからね」「さあ、もう一度いってごらん」とはいうものの、こんときゃもうキンチョウとコーフンとオソロシサで足がガクガクしたもんだ。 この日以来、戸がドンドンいうたびに「ドキッ」とする。 つくづく思うけど、もし、この件で捕まったとしても軽犯罪としてだから、たいしたことはない。のにもかかわらず、毎日つけられたり、へんな電話がかかってきたり、のぞかれたりしたら、たいがいノイローゼ気味になって、だんだんホンマに悪いことをしているような気になってきて、コソコソするようになるんじゃないかしら。これで、もっとはっきり不敬罪なんてことになると、手も足も出なくなるのは、当然至極。 しかし問題なのは、まだそこまでいっていないにもかかわらず、合法的に当然やれることはいっぱいあることまで、こんな目にあうと、だんだん自分の中で自主規制してしまうことだ。ーこうして内なる天皇制がさらに確立されてくることになるわけなのだろうが、ここで負けてはいられませぬ。 内心のオッカなビックリは、いますぐなくなれといっても無理なので、少なくとも敵の前ではできるだけそれをかくして見せないようにして、こりずにヤルゾ!