「鵜飼町666──水田ふう・向井孝の書棚」は水田ふう・向井孝が遺した、ふたりの手になる印刷物と、未知の仲間との接点をつくることを目的として開設されました。 第一弾として、ウリ-ジャパン機関紙「非暴力直接行動」全号を掲載します。 以降、第二弾、第三弾として、水田ふう個人通信「風」、向井孝個人通信「IOM」の掲載予定しています。  毎月6日に更新します

IOM 119号

■ ぼくは自らアナキストを意識して名乗ったことは、すくなくても20数年ない(他称でそう呼ばれるが、それは勿論打ち消そうとは思わぬ)

■ アナキストが、そう呼ばれ又、自称することでおれはアナキズムの体現者だとおもうのは、うぬぼれだ。

■主義主張においてそう云うだけで、自分のあり方の正しさは、何ひとつ保証されるものではない。しかもアナキズ ムが「各人各様のさまざまな異同において、それこそアナキズムたりうる」とすれば、どうして他のアナキスト?に対して、自己のアナキズムーアナキストたる自分の正確さ、完璧さを〈相手の否定〉で主張できようか