12月28日夜、下條くんがやってきての話。年末年始、仕事がなくてアブレが続く釜ヶ崎労働者ーとくに真夜中ドヤなしで青カンの人たちのためにテントをはって収容し、炊き出しをする。そして「意地でも警察に保護収容させへん」という。(そのためのカンパをやっと16万円?ばかしあつめたらしい)ぼくはついうっかり「正月やったらかえってブタ箱入りもエエのやないか」といったが、
正月の警察の取扱いは、よっぱらいには水をブッかけたりして、ヒドイものらしい。「オレにも経験あるが、とてもじゃない待遇だ」とT氏もたまたま同席していて話す。大阪市の民生局片山主幹という奴は「あいつら、ふだん貯金もせずに酒のんで、自分で好んで正月こまっとるのや」とぬかしたそうだ。しかしそういうぼく自身も片山と五十歩百歩。まだしこりのようなものが胸のうちに沈んでいる。ペンキはハゲルものだ・・・
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